お問い合わせ・ご予約
048-886-7149(対応時間:8:30~17:30)
24時間WEB予約WEB予約の説明
MENU

疾患名から調べる|浦和の内視鏡・消化器内科 - 浦和消化器内視鏡クリニック

バレット食道がん(Barrett’s cancer)

Search

バレット食道がん(Barrett’s cancer)

バレット食道がんとは:

バレット食道がんとは、下部食道(食道の奥の方で胃に近い所)にできる”腺がん”のことを言います。通常、日本で食道がんというと扁平上皮がんというものが多いのですが、徐々に腺がんであるバレット食道がんが増えてきています。

バレット食道がんは、バレット食道逆流性食道炎が主な原因として発生します。バレット食道がんは、女性より男性に多い病気です。その比率は、男性:女性=5 : 1 程度と言われています。しかしながら、女性の場合閉経後にバレット食道がんが増加すると言われており、女性ホルモンが予防的に働いているのではないかと言われています。

バレット食道がんの症状は、胃食道逆流症状を伴う場合は、胸焼けや胃の不快感などの症状が出ることがあります。進行した場合には、食道に狭窄と言って通過障害が出ることで嘔吐・体重減少・食欲不振などの症状がでます。

バレット食道がんの診断は、内視鏡検査やCTなどの画像診断で行われます。早期のバレット食道がんは、バレット食道の経過観察や偶然内視鏡検査で発見されることがほとんどです。早期のバレット食道がんは、バレット食道の部位に粘膜の発赤として認められることがあります(下図)。

バレット食道がんの治療は、内視鏡治療、外科治療、化学療法などに分かれます。リンパ節転移が疑われない早期のバレット食道がんは、内視鏡で治療が可能です。内視鏡での治療は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)もしくは内視鏡的粘膜下層(ESD)があります。バレット食道がんは、解剖学的に胃食道接合部付近という複雑な部位にできるためEMRでの切除は難しくほとんどがESDで切除されています。進行がんの場合には、外科手術や化学療法などが行われます。

バレット食道を有する場合、通常と比べて30~125倍食道がんのリスクが高くなると言われています。バレット食道と診断された方は、バレット食道がんになるリスクが非常に高いため定期的な内視鏡検査を受けることをお勧めします。

バレット食道・通常観察    早期バレット腺がん   早期バレット腺がん・NBI観察