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疾患名から調べる|浦和の内視鏡・消化器内科 - 浦和消化器内視鏡クリニック

胃ポリープ(Gastric polyp)

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胃ポリープ(Gastric polyp)

胃ポリープとは:

胃のポリープは、胃の粘膜に発生する上皮由来の突起物のことで基本的には良性です。胃のポリープには、胃底腺ポリープ、過形成性ポリープなどがあります。

・胃底腺ポリープ-ピロリ菌の感染がない健康的な胃粘膜にできることが多いポリープです。ポリープ表面は、胃の正常の粘膜とほぼ変わりありません。胃底腺ポリープは、とくに女性にできやすく多発する傾向があります。良性のポリープのため放置して問題ありません。

・胃過形成性ポリープ-胃過形成性ポリープは、ヘリコバクター・ピロリ菌感染による胃炎が生じた胃粘膜にできる胃のポリープです。胃過形成性ポリープは、大きさが数mm程度のものであれば経過を見ていくだけで大丈夫です。大きさが1~2cmほどになると癌化することが報告されているため、大きさによっては切除が必要となります。また、ピロリ菌を除菌することで胃過形成性ポリープが小さくなっていくということも報告されています。胃過形成性ポリープは、癌化することが報告されているため定期的には経過を見ていくことが必要です。

胃のポリープの症状は、痛みが出ることはありまん。ただし、稀にポリープより出血をすることがあります。ポリープからの出血が続く場合には、貧血や出血予防のためポリープを切除する必要があります。切除は、内視鏡で行います。治療方法は次のような方法で行われます

・内視鏡的ポリープ切除術

・内視鏡的粘膜切除術

と2つです。ポリープに茎といってポリープの根元の部分が細い状態になっている場合には、スネアという金属製の輪っかがかかるためスネアを引っかけて電流を流して焼き切る内視鏡的ポリープ切除が行われます。一方、根元の部分が、細くない広基性という状態の場合には、しっかりとスネアが引っ掛からない可能性があるためポリープの粘膜の下の部分に局注剤(生理食塩水もしくはヒアルロン酸)を局注針を用いて注入し、ポリープを盛り上がらせてスネアを引っかけて焼き切ります。どちらの場合も切除した後は、出血や穿孔(穴が開く)の予防のためクリップという道具を用いて傷口を塞ぎます。

また、近年新しい知見としてラズベリー様外観というものを呈する胃のポリープが報告されています。このラズベリー様外観を呈するポリープは、ピロリ菌が感染していない胃に発生する低異型度の癌のため治療が必要となります。