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疾患名から調べる|浦和の内視鏡・消化器内科 - 浦和消化器内視鏡クリニック

大腸がん(Colorectal cancer)

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大腸がん(Colorectal cancer)

大腸がんとは:

大腸がんは、結腸と直腸という臓器である大腸にできる腫瘍です。大腸がんは、世界的にも増加傾向で癌腫の中では第3番目に診断されることの多いものです。特に日本では罹患率および死亡率ともに増加しています。現在日本では、年間15万人以上が大腸がんと診断され、5万人以上が大腸がんにより死亡していると推定されています。その死亡数は、がんの中で男性で3位、女性では1位となっており上位となっています。大腸がんは、ステージ2までに治療を受けることができれば、その5年生存率は80%以上と比較的良好な結果であるため早期での発見・早期での治療が重要な疾患です。

 

大腸がん検診では、便潜血検査を用いた検診が行われていますがその効果は十分なものとは言えないのが現状です。日本人における大腸がんによる死亡数は欧米諸国に比べて非常に高い率となっており、大腸がんの早期発見・早期診断が益々重要となっています。

大腸がんの原因は様々なものがありますが、主なものとしては以下のようなものが挙げられます

ライフスタイル(食事内容・飲酒・喫煙・内服薬など)

体質(肥満・糖尿病など)

遺伝

などです。飲酒や喫煙は大腸がんのリスクになると言われています。高カロリー食品の摂取により肥満や糖尿病となることで大腸がんのリスクになると言われています。肥満では、BMIが2上昇すると、大腸がんが7%増加すると報告されています。ウエストが2cm増えると大腸がんが4%増加するとも報告されています。日本人は欧米人や他のアジアと比べ、肥満による大腸がんの影響を受けやすいとも報告されていますので注意が必要です。

また、赤身肉や加工肉(ハム・ソーセージ・ベーコンなど)を大量に摂取することも大腸がんのリスクになると言われています。

遺伝においては、第一等親族(親、子供、兄弟)において大腸がんと診断された場合には、通常よりも2~4倍大腸がんのリスクが高くなると言われています。

大腸がんの予防となると以下のようなものが挙げられています

適度な運動

果物、野菜の摂取

・食物繊維、にんにく、牛乳、カルシウム

・魚

などです。この中でも運動が一番の予防になると言われています。運動は他のがんの予防にもなると考えられますので、適度な運動を心がけていくことが健康寿命を延ばす上でも大切なことだと考えられています。

大腸がんの治療は大まかに分けて以下のようになっています

早期大腸がん → 内視鏡治療(EMRやESD)

早期大腸がんおよび一部の進行大腸がん → 腹腔鏡手術

・進行大腸がん → 開腹手術

・他の臓器への転移を認める進行大腸がん → 化学療法・放射線治療 (+外科手術)

となっています。個々のケースにより治療の選択に幅はでてきますが、大まかには上のようになっています。早期で発見することができればEMRやESDといった内視鏡治療で低侵襲に治療を行うことができます。腹腔鏡手術は、創が小さく術後疼痛が軽減することや、腸蠕動の回復が良好で早期の経口摂取が可能となるなど、従来の開腹手術と比べ侵襲が少ないとされています。

大腸がんは、初期の場合には、ほとんど症状が無いため何かの機会に大腸内視鏡検査を受けることで発見することが大事です。検診を受けられる方ですと、便潜血検査で陽性が発見された場合に大腸内視鏡検査を受けられる方が多いですが、その受検率(大腸内視鏡検査を受けられる方の割合)は先進国の中では非常に低い値となっています。便潜血陽性と診断された場合には、一度勇気を出して検査についてご相談ください。

また、便潜血が陰性と診断された方でも大腸がんであることがあります。そのため当クリニックでは、40歳、50歳といった節目節目で直接大腸内視鏡検査を受けていただくことをお勧めしています。


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